42言目:やっぱり体技心

4年生のピックアップ第2弾です。

写真の竹丸拓希(4年)吉森圭吾(4年)は二遊間の主力として活躍してくれました。

最終学年となった今年(令和3年)、春には両名ともホームランを放ち、秋には竹丸が打撃十傑のタイトルを獲得しました。

更に竹丸に関しては、1年秋から最終4年秋まで(※3年春はコロナ禍で中止)全60試合でショートとしてスタメン出場、大差で負けている数試合に関しては試合途中で退きましたが、それ以外の全ての試合でフルイニング出場しており、替えの効かない圧倒的な存在感を見せました。

 

2人がこれだけ活躍することができた要因はなんだったのでしょうか。

 

まず、要因のひとつとして、何といってもまずはフィジカルな側面です。2人とも大きな怪我をしなかったということが挙げられます。

最近では、BIG BOSSが若手選手に対し「怪我をしてしまったら一般人だからね。そういう選手はいらないよね。」という発言をされていました。

「こいつはポテンシャルが高い」と評判の選手がいたとして、もし技術面・精神面が粗削りだとしても首脳陣が多少目をつぶって試合に出し続けてくれる可能性はゼロではないでしょう。しかし、怪我ばかりしている選手は試合に出しようがありません。”身体の強さ”とは決して筋力だけを指すのではありません。どんな強度の高い練習をしても怪我をしないだけの、本当の意味での強靭な身体が作り上がっているということです。

 

次の要因としては、テクニカルな側面です。2人とも投手顔負けの美しい送球フォームが完成されていました。特に吉森は140キロを超えるストレートが投げられるほどの素晴らしい投球技術を身に付けており、投手に挑戦していたとしても成功したのではないかと思います。

竹丸は送球フォームだけでなく、身体さばきでも非の打ち所がありませんでした。磨き上げたフォームは、まさに反復練習の賜物だと思います。「竹丸が捕れなければ仕方ない」と思わせるレベルの信頼感を手にした裏には、日々の積み重ねがありました。打撃は3割で認められますが、守備は限りなく10割を目指せます。10割の守備を目指すためには正しい形が必須です。

 

怪我をしない強靭な身体を最大限使い、毎日の反復練習により正しいフォームを作り上げていく。上達するための正しいプロセスを地道に継続することが大切だということを、2人の活躍で再認識しました。

以前、11言目「体技心」で、その重要性を述べましたが、やはり体技心の順番で重要だと私は考えます。

 

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