14言目:無知の知

7月になり、高校野球はいよいよ夏の大会が始まったことと思います。悔いなく戦えることを心よりお祈りしています。

さて、タイトルの言葉は高校生であれば一度は聞いたことがあり、今更説明するまでもない有名な言葉です。私は哲学者ではないので間違って理解しているかもしれませんが(笑)誰もが知っている言葉ですが実践するのは大変難しいものでしょう。

若干ずれるかもしれませんが、アメリカ建国の父のひとりと言われるベンジャミン・フランクリンの言葉に下記のものがあります。

「馬鹿な者は面倒だが、自分を賢いと思っている馬鹿はもっと面倒だ。」

自分を客観的に把握できない者、自分が絶対正しいと思い込んでいる者は周囲に悪影響を与えるだけです。
どれほど知識を付けても、どれほど能力が上がったとしても、謙虚さと向上心を忘れないよう学生達にも心がけて欲しいものです。
私自身も学生の反面教師にならないよう気を付けているつもりです。

最近、印象に残った言葉があります。
慶應義塾大学硬式野球部元助監督の林卓史さんが、著書『スピンレート革命』において、法政大学元監督の山中正竹さんの言葉を紹介されていました。

「オレが考えるくらいのことは、学生も考えている」

先入観を持ったり、自分のほうが絶対正しいと思って学生と接することのないよう、折に触れてこの言葉を思い出しています。

さて、Twitterでも紹介がありましたが、学生達は班に別れてトレーニング・食事などのテーマを決め、ミーティング時に発表し合うようになりました。
向上心のある良い取り組みと思います。が、尻すぼみにならずしっかり継続してくれることを期待しています。
コーチの立場から、自分達が調べた内容が絶対正しいと決めつけることのないよう、全力でダメ出ししてあげたいと思います。

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