お陰様で令和初の秋季リーグ戦が終了しました。応援ありがとうございました。
ホームページの試合結果がなかなか更新できておらず申し訳ございません。取り急ぎ九州六大学野球連盟のホームページ等で詳細スコアをご確認いただけると幸いです。
さて、今季は3勝7敗という結果でしたが、そのなかで今季1勝目となった開幕週の九国大戦に少しフォーカスしてみます。
九国大戦の2戦目は初回の8点先制という打線の爆発もあり8-3で1勝目を挙げましたが、この試合で勝ち投手となったのは1年生の神戸です。
選手ブログで自身が書いていた通り、神戸は通学の事情もあり高校野球を経験していません。
以前、私が2言目:「高校」と「大学」にて『高校野球未経験者でもリーグ戦で勝利投手になる選手も現れることがある』と述べましたが、今回まさに彼が体現した形となりました。
過去10年を振り返ると、H22年に高尾投手(高校時代はテニス部(だったはず))、H24年に諸泉投手(高校野球未経験、中学時代はショート)がリーグ戦で勝ち投手になっています。
1点補足するならば、この2人は先発として5回以上しっかり投げての勝ち投手です。神戸はチーム事情でたまたま4、5回を任され、ランナーを出しながらもなんとか抑えて、、、だったので、まぁ言ってしまえばちゃっかり勝利です。残り7回をしのいだ他の投手達がいたから、そして初回に8点を奪い九国大の出鼻を完全にくじいた打撃陣がいたから、ということを忘れないで欲しいです。ただ、近い将来、1試合をしっかり投げきり誰にも文句を言われることのない勝利投手となる姿を見せてくれることも期待しています。神戸だけでなく、この試合で投げた多くの投手がリーグ戦初登板でした。初登板の投手達がもぎ取ってくれたこの1勝の価値が、今季の九大にとって非常に大きかったことは言うまでもないでしょう。
これを読んで、もしかすると「自分もワンチャンいけるんじゃね」と思った高校野球未経験者の方もいるかもしれませんが、間違いなくそんな甘いものではないと断言しておきます。
高尾投手も諸泉投手も、下級生時はリーグ戦登板機会に恵まれないなかでも地道に努力を重ね、高尾投手は4年春、諸泉投手に至っては4年秋の現役最終戦でようやく勝利を掴みました。
神戸もリーグ戦では苦しみましたが、オープン戦で制球良く結果を残し続けたからこそリーグ戦で登板する機会が巡り、更にそのチャンスを無失点という形で掴めたからこそ得られた1勝です。
「大学では絶対に活躍する」という強い気持ちを持ち続け努力できる選手が入部してくれることを期待しています。
最後に、芦谷についても触れておきましょう。
今季は万全とは言えない投手陣のなか、5週全てで1試合目の先発として相手チームのエースとガチンコでぶつかってくれた芦谷には感謝しています。調子に乗られても困るのでこれ以上は褒めませんが、強いていえば、調子の良い時だけでなく、仮に調子が悪くても逃げずに立ち向かっていく強い姿勢を是非身に付けて欲しいものです。
投手にとって冬の過ごし方は非常に大切です。神戸や芦谷に限らず、投手陣全員が体技心をレベルアップさせ、春に成長した姿をお見せすることをどうぞご期待ください。
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